くいしばり・噛みしめの原因は様々なものが考えられます。ここでは特に原因と考えられる、顎関節症ついて、掲載しておりますので、ご一読ください。
顎関節症について
顎の筋肉が弱かったり、噛み合わせが悪いなどが原因で異常をきたす病気で、先進国を中心に急激に増えている病気です。
昔は、大人の病気だったのですが、最近では子供にもみられる病気となり、歯周病や虫歯と並んで歯の3大疾患の一つに挙げられるほど大きな問題になっています。
主な症状として、口の開閉時に雑音が鳴る・痛みがある・顎の障害運動などがあります。
顎関節症と噛み合わせの関わり
顎関節症の原因には、ストレスや悪い姿勢など様々のものがありますが、噛み合わせも原因一つです。
噛み合わせが悪い場合、よく噛めないため顎が未発達になったり、発音が良くないなど悪い要因が色々ありますが、一番恐いのは噛みあわせの悪さからの「顎のズレ」です。
下の顎は、身体の左右のバランスを保つ役目もあるので、顎がずれると身体のバランスが崩れる場合があります。
つまり、顎を動かすときに使う筋肉にも片寄るため、身体が無理をします。それらが原因で頭痛や肩こり、関節痛などを起こす場合もあるのです。
まだ、顎関節症の原因については、明確な内容が判明していないのが実情ですが、少なくとも噛み合わせが原因の一要因であることには、変わりないです。
現在、顎関節症の予防は、「ストレスを避けること」・「悪い姿勢を直す」・「顎を鍛える」・「食いしばりや歯軋りをしない」そして「噛み合わせを良くする」などが挙げられています。当院では、噛み合わせの治療を行うことができますので、お気軽にご来院下さい。
新生児の時から成人までの間、顎も毎日成長を続けています。 顎には顎特有の成長の仕方があります。
その時々に成長のために必要な刺激がいるのです。 その刺激が足りなければ、顎が成長しきれなくて、顎が小さくなったり、変形したりすることになります。
そのために歯並びが悪くなったり(歯列不正)、顎が痛くなったり(顎関節症)、歯ぎしりや噛みしめ(クレンチング、ブラキシズム)をしたり、寝ているときに呼吸が止まったり(睡眠時無呼吸症候群)するのです。
顎顔面成長不全の原因
「ヒト」は生まれてすぐ、つまり新生児の時から、成人になるまでの間、顎も毎日成長を続けています。
顎には顎特有の成長の仕方があります。新生児の顎は母乳を食べるための形をしています。
つまり、たくさんの母乳を食べることにより顎が成長するのです。生後3か月ぐらいから、歯固めの様な少し固目のものを与えるのが良いでしょう。
そして、生後6ヶ月くらいから乳歯の前歯がはえてきます。その時に、前歯で何でも噛んで引きちぎる動作をするようになります。
この時期に前歯を多く使わないと、とくに引きちぎりをしないと、上下の顎の骨の厚みと下顎枝の長さが成長しません。
つまり、乳歯20本の生える基礎の骨が大きくならないので乳歯が短くはえます。
そして、引きちぎり運動をすると、唇や顔の筋肉が発達して幼児期の摂食がスムーズになります。6歳の頃になりますと乳歯の前歯が抜けて、永久歯の前歯がはえてきます。このときも永久歯の前歯で引きちぎりをしないと顎が正常に発育しないので永久歯も短くはえてきます。
そのような環境のまま成人すると顎顔面成長不全になります。そして顎が小さくなったり歪んだり、歯列不正や顎関節症や口呼吸や呼吸不全になります。
上記のような顎関節症や顎顔面成長不全の治療に当院では対応しておりますので、くいしばり・噛みしめでお悩み・お困りの方は、お気軽にお問合せ下さい。